六部塾とは

公界とは

公界(くがい)とは、公共あるいは(「私」に対する)「公」の概念を指す言葉です。

元は中国で用いられていた語で、禅宗の用語として日本に伝えられました。禅宗においては、俗界から離れた修行の場やそこで修行する僧侶を指したと考えられています。日本における最古の例は宝治2年(1248年)に永平寺にて制定された「永平寺庫院規式」に「公界米」の語が登場しています。

現代においては、公界はより広い意味で、人々が共存する生活の場や、共同の場として公平・公明性をもつ世界を指す言葉や人「道々の輩」として用いられています。

六部塾とは

六部塾は、社会教育を担うネット上の私塾(フリースクールプロジェクト)です。

子どもから高齢者までさまざまな世代が参加し、“自分にあった形で活用できる「学び」の居場所”=“公界”として存在することを目指しています。

六部塾の名前は古川柳の「ふるさとへ廻る六部は気の弱り」から発想したものです。六部とは、日本66国を巡礼していた六十六部廻国巡礼聖のことで、この川柳は、日本中を旅していても最後は故郷が恋しくなる、または気が弱くなるとふと故郷を思い出すといった意味だといわれています。六部塾が居心地のよい場所になればと思い名付けました。その意味では、“地域知”を育む場所なのです。そして、そうした“地域知”=“地域貨幣”を得ることもできる塾なのです。